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太陽光発電は電磁波を出すか

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太陽光発電から出る電磁波は体に害がある、太陽光発電を導入した直後に頭痛やめまいがした、という情報があります。
しかし、それらの体調不良と、太陽光発電との因果関係は科学的に証明されてはおらず、原因は不明としか言えないのです。
電磁波は電流が流れれば発生します。なので、電気製品を使えば電磁波は必ず発生するのです。
家電製品が各家庭に氾濫している現在、どこの家庭でも、電磁波の中で生活しているのが現実です。
さらにいえば、太陽光の成分である、可視光線や紫外線、X線も電磁波の仲間なのです。
つまり、人間は地球上に誕生してから何百万年もの長い間、電磁波の中で生きてきたのです。

◆電磁波と日常生活

電磁波の発生源は、地球上に無数にあります。
電気製品、携帯電話、電車、送電線、太陽からの放射線(可視光線や紫外線など)、その他その他。
電磁波は、電気の流れるところには必ず発生するものなのです。

問題となるのは、電磁波の周波数と、その強さ(強度)です。
研究所や実験施設における強度の極めて強い電磁波は、人体に影響をあたえます。
しかし、日常生活を営んでいる空間における電磁波は、人体にはほとんど影響はないと考えてよいでしょう。

◆太陽光発電機器の電磁波は、人体に影響するか

人類は、原始時代からずっと、太陽の光を浴びながら生きてきました。
ですから、紫外線や可視光線に対応できる体になっています。DNAに情報として記録されているのです。

国際機関が電磁波に関するガイドラインを策定しています。そのガイドラインによると、全ての家電は基準をクリアしており、一応安全であるとしています。

家電では、電気シェイバーや電気こたつなどが、少量ですが電磁波を出す機器です。(しかも人体に密着して使うため、距離が近いのです)
太陽光発電の場合は、電気機器としてインバーター(パワーコンデイショナー)が該当します。しかし、屋外に設置してあれば問題ないでしょう。(人体から十分な距離が取れているため)

以上検討してきたことからも、太陽光発電を導入した直後に起こった、頭痛やめまいなどの体調不良は、単なる偶然としか考えられないのです。
全く電気機器がない原始状態で自給自足をしていた人が、突如太陽光発電を導入してならば体に異常を感じることもあるかもしれません。しかし、機械科の進んだ現代文明の中で、多数の電磁波を出す電化製品と共に生活していた人が、突然体調不良を起こすことは、科学的には理解できません。

◆太陽光パネルからは、電磁波は発生するか

太陽光パネルは光エネルギーを電気エネルギーに変換する機器ですので、電気が流れています。したがって電磁波が発生している可能性はあります。
中立的な組織である電磁界情報センターが測定したデータによると、太陽光パネルから20センチ離れた場所での電磁波の強度は、約80ミリガウスです。

電磁波の影響は発生源からの距離が長くなると、極端に弱くなります。なので、太陽光パネルの電磁波が人体に影響を及ぼすことはないと考えてよいでしょう。
太陽光パネルは屋外や、屋根の上に設置されます。したがって、人体からは遠く離れているといえるからです。

◆電磁波の影響を科学的に実証するのは難しい

電磁波の人体に対する影響を、科学的にきちんと測定するのは実は大変困難です。
実験をするばあい、大人数の被験者の協力が必要になります。
信頼できるデータを得るためには、世界規模の実験が必要でしょう。
そもそも、人間を全く電磁波の無い状態に置くこと自体が、困難です。
人間の生活空間には、微弱ながら無数の電磁波発生源がありますので、それらをすべて遮断して実験を行う必要がありますが、実現は難しいでしょう。

他にも難しい要件があります。
電磁波について、厳密な実験をするには、特定の周波数を持つ電磁波を取り出して実験する必要があります。
現実的に考えて、科学的な実証は不可能でしょう。
科学者も、注目を集める領域であれば、実験を行いたいと思うかもしれませんが、電磁波の人体に対する影響の研究をしても、注目度は低く、実験への意欲はわかないでしょう。

◆太陽光発電の電磁波は人体に影響するか

結論としては、太陽光発電の出す電磁波は、人体に影響はほとんどないと言えます。