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太陽光発電は、騒音を出す? その場合の対処方法 

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太陽光発電が、騒音問題の原因になることはあるのでしょうか。
水力発電、火力発電、風力発電などの発電方法では、タービンや風車、水車などと回転させて発電しています。従って、必ず音を出します。
ところが、太陽光発電は光エネルギーを電気エネルギーに変換する方式なので、発電時には、音は出しません。
しかし、太陽光パネルで電気をつくる時には音は出さないものの、直流を交流に変換する時に音が発生します。
ただし、その音は比較的小さいので、風力発電などと比べると騒音の危険はとても低いのです。音に関しては、最も安心できる発電システムといえます。
(風力発電の騒音問題は、マスコミでも取り上げられました。)

◆システム全体として見れば、音は出す

太陽光発電システムの中で、唯一、音のする機器はパワーコンディショナーです。その他の機器は音を出しません。
パワーコンディショナーとは、太陽光で発電した電気(直流)を、家庭で使える電気(交流)に変換するインバーターの機能を持った機器です。
直流電流が家庭でそのまま使用できれば、この装置は不要なのですが、そうはいきません。
家電製品は全て、交流100Vで使用するように設定されているからです。
なので、太陽光発電システムには、パワーコンディショナーがどうしても必要なのです。
そこで、パワーコンディショナーは音を出すものだ、という前提で、人間に害が及ばない方法(=防音対策)を考えていきましょう。

◆パワーコンディショナーの出す音はどんな音?

一般的な、家庭用の5KW程度のパワーコンディショナーの出す音は、およそ40から45デシベルで、これは、エアコンの室外機程度の音量です。
パワーコンディショナーは発電中のみ稼働します。なので、夜間は休止、パネルに積雪があり、発電できない期間も休止します。
出す音はジーというような音で、高周波音(=モスキート音)も含みます。
これは、大人よりも子供にとって、うるさく感じられる音かもしれません。
もっとも、音の感じ方は人それぞれで、全く気にならない人から、うるさいと感じる神経質な人もいるので、なかなか面倒です。

◆設置場所を屋外にするのが最善だが

エアコンの室外機程度の音量なので、屋外に設置すれば、ほぼ問題になることはありません。
もし、屋内に設置する場合は、いつも人がいる部屋から、なるべく離れた場所に設置しましょう。

何かの事情で、屋内に設置する必要がある場合には、パワーコンディショナーに囲いを被せて、音漏れを防ぎましょう。
ただし、その囲いは簡単に取り外しが出来るものでないといけません。
パワーコンディショナーの点検の際に、取り外せない構造だと、点検やメンテナンス作業が面倒になってしまいます。

◆住宅密集地なら、隣近所への騒音対策を

設置場所が、住宅密集地である場合は、近隣への騒音対策を考えておかないといけません。自己中心の考えで、近隣住民とのトラブルを生じないように留意しましょう。

一般的に見ても、ご近所トラブルで一番多いのは、やはり騒音問題です。
音の感じ方は人それぞれで、ピアノを弾く音や、立ち話の声は、音を出す本人は気にならなくても、他人には騒音と感じられるものです。

もちろん、パワーコンディショナーの出す音も騒音公害の原因になりうるものです。
特に、ご近所に赤ちゃんや小さい子供がいる場合は要注意です。
このような住宅密集地の場合は、室内にパワーコンディショナーを設置するのも一計です。
そうすれば、少なくとも御近所トラブルは避けられます。
屋内で音が気になる場合、パワーコンディショナーに囲いを被せて音漏れを防げば、問題は軽減するでしょう。

◆パワーコンディショナーによる騒音の事例

家庭用太陽光発電(5KW程度)のパワーコンディショナーによる騒音の苦情は事例として見当たりません。
しかし、産業用太陽光発電で規模が大きいシステムでは、パワーコンディショナーの出力も増加して、出す音も大きくなり、室外に設置することになるので、このような場合には、騒音の苦情が寄せられています。

パワーコンディショナー自体を音を出さないようにすることは出来ないので、騒音対策としては、パワーコンディショナーに囲いを被せて、音漏れを防ぐことで問題に対処しているようです。