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太陽光パネルを庭に設置する

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いま、太陽光発電を導入しようとする住宅が、一戸建てで、しかも庭にも余裕のスペースがあるという場合には、庭に太陽光パネルを設置するという選択肢も検討してみましょう。

家庭用の太陽光発電は、通常、発電量が10KW以下で、それだと固定価格での買取期間は10年になります。
ところが、もしこれを10KW以上の全量買取に出来るならば、固定価格買取期間は倍の20年となり、売電するうえで、とても有利です。

一般的に、太陽光発電は一軒家の屋根にパネルを設置します。
しかし、屋根の向きや、面積の不足で10kWに届かない場合や、あと少し容量を増やせると10kW以上の全量買取に転換できる場合、庭にパネルを設置することができれば、断然有利になります。

◆太陽光パネルを庭に設置する利点

1.最適な方角と、傾斜角度を設定可能
太陽光パネルを屋根に設置する場合、設置角度は屋根の勾配によって決まり、その方向は家屋の建つ向きで決まってしまい、発電にとって最適な角度や方向は選べません。
その点、太陽光パネルを庭に設置する場合であれば、自由に角度や方角を決められるのです。

2.発電量が増やせる
屋根が狭く、期待した発電量に到達できないときは、庭を発電に活用して、発電量を増やすことができます。
屋根のスペースの関係上、10KW以下のパネルしか設置できなかったとすると、それは家庭用太陽光発電となり、固定価格買取期間は10年で終了してしまいます。
ところが、庭も活用して、発電量を10KW以上まで引き上げれば、それは産業用太陽光発電と認定され、固定価格買取期間は20年まで延長されるのです。

もっとも、注意すべき点があります。それは、地域によっては、太陽光発電の受け入れ量が限界を超えていて、産業用太陽光発電としては受け入れてもらえない可能性もある、という点です。
特に、九州、東北、北海道の各地方は要注意です。

3.庭が金の卵に
漫然と雑多なモノを置いて、庭が物置スペースと化していたなら、そこに太陽光パネルを設置することで、発電所に生まれ変わり、利益が上がるうえに、雑然としていた庭が整理されて、見栄えまでよくなります。
まさに一石二鳥です。
もっとも、そのかわりに多少の手間は掛かります。庭の草むしりや、パネルに付いた鳥のフンや落ち葉の掃除などのメンテナンスです。

◆太陽光パネルを庭に設置する欠点

1.設置コストが割高になる場合も
太陽光パネルを屋根に加えて、庭にも設置するとなると、分割設置となりますから、施工費や部品代が高くなる場合もあります。
二箇所に同時に設置する場合、見積もり段階の交渉で、価格を抑えることも出来るかもしれません。しかし、庭部分は後から設置するという場合には、施工費は別途掛かって、高くなってしまいます。

2.景観が悪化することも
利点の3で説明したように、雑然とした物置スペースを再利用した場合には、景観は向上するといえますが、逆に、もともと植木を植えるなどして、庭として奇麗に手入れされてた場合には、太陽光パネルを置けば、以前より見栄えが悪くなってしまいます。
この場合、景観を取るか、売電利益を取るか、考え方次第となるでしょう。

3.庭の活用法は制限されます
太陽光パネルを設置すれば、庭を占領してしまうので、他の利用方法は難しくなります。
この不便も、太陽光発電の売電利益を優先した結果であれば、仕方のないところです。
架台を高く設置するなど、 最初から設計を工夫しておけば、設置後も、その下のスペースを、BBQやティーパーティーに利用することが可能になります。
ただし、太陽光パネル下のスペースを使用する場合、建築基準法の縛りが生じますので、注意が必要です。

◆まとめ

太陽光パネルは陽光さえ届けば、どこに設置することもできます。
もし、庭が遊休スペースになっているなら、太陽光パネルを設置すれば、売電利益が得られます。
太陽光パネルの設置場所は屋根という固定観念を捨てて、身の回りの空きスペースを探し、そこにパネルを設置できないか、と考えてみるといいでしょう。